一般的に,サラリーマンの方で,消費者金融1社あたり約50万円借入れ,5ないし6社から借入れがあり,債務総額250万円から300万円くらいで破産手続きを行うといわれています。
ただ,アルバイトや派遣で収入が少なかったり,安定しないような方にとっては,債務総額が100万円でも返済が苦しいものと思われます。さらに,生活保護を受給している方にとっては,数十万円の借入れでも返済ができません。
また,収入に対して,債務総額が大きくなったとしても,財産が多いようなケース,例えば,生命保険を長期間かけており,解約金が数百万円あり,保険を解約すれば借金を返済できるようであれば,自己破産することができません。
以上のことから,破産するにはどの程度の債務があればという絶対的な基準があるわけではなく,収入に対しての債務総額がどの程度あるのか,財産があるのかを総合的に考えて,債務の支払いを継続できない場合,自己破産ができることになります。