10年程以前,住宅ローンを組んでご自宅を購入された男性の方がおられました。家族構成は,ご夫婦と,お子様おひとりでした。住宅ローンを組んだ当時,ご夫婦共働きで,他の借入れがない状態であり,ローンの返済をしても,十分に家計のやりくりができていました。
しかしながら, 長引く不況から,給料が大幅に減額になり,住宅ローンの支払いを行って,かつ生計を立てることができない状態に至りました。そのため,毎月の住宅ローンの支払いを給料から行いつつ,不足する生活費を借り入れることにより,住宅ローンの破綻を先延ばしにしてこられましたが,給料が増える兆しがみえず,借金が増えていくばかりであり,結局,住宅ローンの滞納が始まり,ご自宅を手放されました。
ただ,住宅がなくなっても,住宅ローンの残金が残っており,また,他の借金も多額に上っていたことから,自己破産申立てを選択され,当法律事務所で免責決定を得ることができました。